8月になってまとめ買いした中古CDのうちの1枚・XTC「ORANGES&LEMONS」(昔のスピッツのアルバムに「ミカンズのテーマ」ってあったなぁ1)。バンドにとって9枚目のアルバムでリリースは1989年、平成元年!平成となるとがぜん自分との距離が近く感じます。こちらのタイトルはマザー・グースのちょっと怖い童謡(斬首刑を知らせる鐘の音が鳴るよ~的な)のタイトルを用いているそうです2。
先日行ったレコードジャケットの展覧会「EDGE OF ROCKS」の目立つ場所に飾ってあった原色バリバリのジャケットに惹かれてストリーミングで聴き、これは買うぞと心に決めてました。新しい音楽との出会いが多くてほんとにこの春夏は楽しいです!
この時のメンバーはVo.&Gt.アンディ・パートリッジ (Andy Partridge)、Vo.&ba.コリン・モールディング (Colin Moulding) 、 Vo.&Gt.&Key.デイヴ・グレゴリー (Dave Gregory) の3人。ダブルギターかつ全員ボーカル、ドラムはサポートとは珍しいように感じます。何度かメンバーを変えているバンドのようです。
クレジットは3、7、10曲目はコリン・それ以外はアンディ作。上へ下へ行ったり来たりする不思議なメロディー、管楽器や民族音楽的な音が聞こえたりしたかと思えば耳心地のよいポップな曲あり、オルタナティブロック流行を先取りしてる!?みたいな曲ありのバラエティ豊かなアルバムです。バンドがメンバーの脱退や精神的なストレスなどさまざまな問題を抱えていた事情もあるのか、グロテスクだったり自虐的な歌詞が登場したりもしますが、耳が良い具合にくすぐられるというか聴いていて非常に楽しいです。最初に買うのが9枚目のアルバムでいいのかなとも思いましたが、とてもいいXTC入門になりました。
歌詞カードの中のイタリック体は何だろうと思ったら、メインボーカル以外のコーラス部分?を表しているんですね。初めて見る表現で面白い。このアルバムはCD時代の初期のものだそうで、歌詞カードの扱いなんかもレコードとCDで変化したんだろうなと想像します。CDだと写真集のような分厚いブックレットが楽しみだったりしましたね。
黄・赤・ピンク・青といういっちゃってる色使いがたまらないデザインのジャケットが素敵なのでぜひ実物を手元に置いておきたい1枚です。出会えたら他のアルバムも手に入れます!!
- Wikipedia XTC (バンド) の項を見たらスピッツ含む多くの日本のミュージシャン(この中にお名前ありませんでしたがきっと片寄明人さんも)が影響を受けたという記述がありました。個人の感想ですが、この間奏聞いたことあるな?っていうフレーズがスピッツ初期アルバムの中に!どれほどこのアルバムタイトルが「ミカンズ~」に関係しているかどうかは調べられませんでした。
↩︎ - オレンジとレモン – Wikipedia ↩︎