その昔まだ幼気な少女だった頃、性的なワードが登場する歌はからかわれるのが嫌で表立って好きと言えませんでした。遠~~い日の思い出ですね!今考えれば、歌詞やタイトルにセクシャルなワードが登場するなんてまだ可愛いもんでした。演ずる人によっては、楽器の鳴らし方、歌い方でいくらでも曲がアダルトな雰囲気になってしまうんですね。ライト〜ヘヴィまで様々。
アダルトな雰囲気といえばやっぱりTHE YELLOW MONKEYです。
全アルバムに猥雑さと純粋さが混在しているようなところがありますが、いちばん「聴いてる顔を誰にも見られたくない(?)」曲が多いかなと思うのは「パンチドランカー」かもしれないです。
1曲目「パンチドランカー」からすでに吐息のような歌声だったり全楽器がこれでもかとしつこいほどに耳に迫るように鳴って、もう降参。「見して見して」「セックスレスデス」「甘い経験」はライトであけっぴろげな性、むしろ「BURN」「球根」といった当時テレビでもガンガン流れていた曲にこれでもかと湿っぽくて生温かい性的エネルギーががこめられているなぁ、と感じます。子供の頃聴いてなんだかいけない領域に踏み込んだ感覚があった…というようなことを以前「8ジャム」でドレスコーズの志磨さんもおっしゃっていましたね。
年を重ねたTHE YELLOW MONKEYのさらなるいやらしさ(いい意味で)は最新アルバム「Sparkle X」でも存分に堪能できます。
一方ガラリと雰囲気を変えて紹介するのはキリンジ「BUOYANCY」。このブログで名前を出すのは初めてですね。
ロックから少し離れていた時期に聴き始め、季節の変わり目だったり旅に出ると思い出したようにヘビーローテーションしたりしています。日常の描写も味わい深いですが、カップルのちょっとした揺れ動きを独特の歌詞とサウンドでしっとり表現している曲が多い印象です。「温泉街のエトランジェ」では全編湿ったムードで、浴衣、スナックの百戦錬磨のママ&常連など、夕方~夜に移り変わる街の匂いたつような妖しげな雰囲気をポップな音でオブラートに包んでいます。ポロリン、の音は必聴。「セレーネのセレナーデ」も宇宙旅行と密室の男女のやりとりがリンクして幻想的。直接的な表現がないものの、まるで登場する2人が宇宙の要素の全て…みたいな没入感でこれを一緒に聴ける男女の距離はそうとう近いよなぁって感じがします。
説明に若干の照れがありますね。第二回があればもうすこし饒舌に語りたいと思います。
リンクを貼付しますので秋の夜長にぜひ聴いてみてください!