お盆前に地震と台風への警戒が必要になって落ち着かないことになっていますね。とりあえず、家のあらゆるバッテリーを充電したり非常食の再確認などできることをしています。
そんな中、先日通販で注文していたもの(ほとんど娯楽のための品)が続々と届き配送業者さんには申し訳ないやらありがたいやらです。

その中の一番楽しみにしていたのが「ワイト島のザ・フー 1970【究極エディション】」(すごいサブタイトル…)。
ウッドストックと同様大規模な野外イベントとして、1968~1970年にイギリス南岸のリゾート地であるワイト島で開催されたのがこのロックフェスティバル。しかし観客が暴れたり通信のトラブルがあったり異常な状況でのライブとなったようです。そんなことを吹き飛ばすような四人の熱演(ジョン・エントウィッスルはポーカーフェイス棒立ちですが熱い演奏と歌声!)。しかし、QALのサマソニ映像を見た時も思ったんですけどフェスってもっと少しずつしか演奏時間が与えられないのかと思いきや、カットされた曲を除いても90分くらいあって観客はどうやって体力回復してるのか不思議です。
ディスクの内容は22曲のライブ+バックステージ映像にのせて1曲、カットされた曲を2曲追加でボーナスとして収録。ピート・タウンゼントのインタビューが40分くらい入っています。


収録曲一覧です。曲がカットされていないCD版とは収録順も違うらしいという謎!

  1. ヘヴン・アンド・ヘル1
  2. アイ・キャント・エクスプレイン
  3. ヤング・マン・ブルース(アメリカのジャズ歌手モーズ・アリソンのカバー)
  4. アイ・ドント・ノウ・イーヴン・マイセルフ2
  5. ウォーター★3
  6. シェイキン・オール・オーヴァー(Johnny Kidd & The Piratesカバー)/スプーンフル4★/ツイスト&シャウト(Beatlesカバー)(メドレー)
  7. サマータイム・ブルース(エディ・コクランのカバー)
  8. マイ・ジェネレーション
  9. マジック・バス

後半は「TOMMY」より。

  1. 序曲
  2. イッツ・ア・ボーイ
  3. 光を与えて
  4. クリスマス
  5. アシッド・クイーン
  6. ピンボールの魔術師
  7. 大丈夫かい
  8. フィドル・アバウト
  9. ミラー・ボーイ
  10. 奇跡の治療
  11. 僕は自由だ
  12. 俺たちはしないよ
  13. シー・ミー・フィール・ミー/リスニング・トゥー・ユー(曲が終わりメンバー退場シーン)
  14. トミー、聞こえるかい?(ライブ映像ではなくキースのバックステージでの映像が流れる)

ボーナストラック
・恋のピンチヒッター
・ネイキッド・アイ5

★は自分的にメモしておきたいところを調べました。

  1. 「サマータイム・ブルース」B面、「Who’s Missing」「Odds & Sods」収録 ↩︎
  2. 「Who’s Next」デラックス・エディションのDisc2に収録 ↩︎
  3. 上記と同じアルバムに収録 ↩︎
  4. 「スプーンフル」もJohnny Kidd & The Piratesカバーなのかどうか情報不足でした ↩︎
  5. 「Odds&Sods」収録 ↩︎

まず、1970年の映像ということで古いのは確かなんですが臨場感があります!ピートの後ろ姿横向き姿が圧倒的に多く感じ、ジョンの映像は他のメンバーに比べて物足りないという不満はあるけれどしっかり表情まで捉えているという印象を受けました。ロジャー・ダルトリーは裸にフリンジジャケット、ピートは白ツナギ、ジョンはガイコツスーツ、キース・ムーンはTシャツといういでたちでステージで跳ねて騒いで水を吐いて暴れます(スタッフ的には水と電気機器関係のトラブルが恐ろしかっただろうな)。
曲の間のしゃべりに字幕はないのですが、ほとんどふざけあっているだけだろうなと思うしピートのインタビューで一部分字幕が付いてあとで補完できる部分もあるのでなんとかなります。
「TOMMY」の長期ライブの流れでフェスティバルに参加したThe Who、パフォーマンスが本当に圧巻です。すべてが嚙み合っているというか、自信に満ち溢れているように感じるというか、言葉に表しがたい無敵感があります。
「TOMMY」で俳優として活動するようになった影響なのかロジャーが悪童のように見えたかと思えば神々しく見えたりするのでそれにも圧倒されました。収録されているインタビューでもロジャーについてピートが「見直した」というように発言していました。
キースはとにかくサービス精神旺盛といった感じの派手なプレイ、でっかくWHOと裏に書かれた銅鑼も叩きます。ドラムソロタイムが用意されていなくてもいつでも彼の時間、て感じですね。「緊張してよくライブの楽屋で吐いていた」とのピートによる発言は意外すぎました。全くそれを感じさせません。
ピートはギターを持ち上げてエフェクター?だけ震わせてみたり派手なプレイもあり、歌は繊細な声からシャウトまで聴かせてくれて、MCも担当し大忙しです。
ジョンは(最近読んだネット情報では、ステージ上で動くと音に影響するから棒立ちでプレイしていた説があるそうですが)派手なアクションはしませんがアップになると素人目にもわかるものすごい指の動き。わざとごく低い音を出す歌声ではなく普通にメロディを歌うときの声の美しさが聞き取れてよかったです。メンバー同士のアイコンタクトの様子もよく見えました。
終盤には青い照明がメンバーを後ろから照らすのですが、その演出でまるでステージが異世界のように感じられました。インタビューも通して観ると、当時のカルチャーの空気がそのまま(いいものもわるいものも)感じられる映像となっているので見ごたえがありました。The Whoのライブとしては、「TOMMY」以外の曲がもっとまとめて観られる他の作品も気になるのでまた来月以降どれを買うか考えたいと思います。

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