1991年11月24日、45歳の若さで世を去ったフレディ・マーキュリー。
その頃私は彼のことも、QUEENのことも知らずに田舎町で友達と遊んだり「りぼん」を読んだりしている子供でした。成人しても、ドラマやCMの曲でよく流れている、どうもすごく有名らしい昔のアメリカだかイギリスのバンドという認識止まり。2018年、映画館で改めてQUEENと出会うまでは。
あれから早いもので6年の月日が流れました。
この映画がきっかけで彼らの音楽を深く知ることとなり、たくさんの感動をもらいました。
曲ひとつひとつの世界を知りたくて歌詞の内容を調べてみたり、自分が生まれる前の時代の熱狂を追体験したくて展覧会に出かけたり。ここまで音楽、バンドというものについて熱くなれたのは私にとって本当の意味では初めてのことだったと思います。
そしてまた、フレディをひとりの人間としても好きになっていきました。
ライブで爆発する歌唱力・ショーマンとしての表現力はもちろんのこと、自身の創作も、美しいものを観ることも、人を愛することも貪欲に執拗にひたすら自由に求め続けた姿勢。社会の「普通」とい規範からは逸脱しているような部分も多分にあっただろうと想像するのですが、それでもその生き方を見て愛しい人だなあ、眩しいなあと感じさせてしまう。それが私にとってのフレディという人です。亡くなって33年経っても彼を称える声が止まないのは、私と似たように感じる人がきっと世界にいっぱいいるからです。
彼がまだまだ表現したかった、音楽・芸術に対する愛情のエネルギーはブライアンとロジャー、ジョンが受け継ぎ、そしてまたフレディの歌声を聴いて育った世代、その世代が熱狂を伝えた私たちの世代以降へと引き継がれて消えることはないでしょう。
私が今、6年前までは名前も知らなかったようなミュージシャンたちの音楽を楽しめているのも全てきっかけは「ボヘミアン・ラプソディ」です。たとえば、パールシーという言葉をこの映画で初めて知った人(私もそうなのですが)、エイズについて改めて知りたいと思うようになった人など音楽に限らず観た人にたくさんのきっかけを与える映画であったと思います。2018年秋、映画の宣伝トレイラーを見てこの映画を絶対に観ると決めた自分を本当に褒めたいくらいです。
QUEEN DAYに参加してみたいという野望もありますが今年はライブ映像を観てその気持ちを収めました。いずれは必ず!!
今年はネット上でQUEENを愛する人々とやりとりする機会に恵まれ、それも本当に楽しいことでした。
私もこれからも自分の感想や自由研究を細々記録して、今からファンになる方に初心者でもいかに楽しくやっているか知ってもらえたらいいなと思っています!