Oasisをテーマにした写真とアート作品展に行ってきました!昨日開幕した六本木の「Live Forever」展も話題ですが、こちらは神保町のミュージアムNew Galleryで11月24日まで開催されています。Oasisのバックステージや移動中などのドキュメンタリー写真と、Oasisのロゴやジャケット写真を用いたアート作品を同時に展示するというものです。

ジル・ファーマノフスキーさんはジンバブエ出身のフォトグラファー。バンドを初期から近い距離で撮影し続けてきた方だそうです。展覧会で流れていたドキュメンタリー映像でノエルと昔の写真を観て語らう様子に、積み重なった信頼・絆をひしひし感じました。先日、長年の功績が称えられたことでニュースになり、私はそこで彼女のお名前を知りました。数々の大物ミュージシャンを撮影している凄い方ですね。

ノエル・ギャラガー、ジル・ファーマノフスキーが賞を受賞したことを受けてサプライズで登場 | NME Japan

一方河村康輔さんはアーティストでありグラフィックデザイナー。コラージュ作品が代表作として知られ、アパレルなど著名なアートディレクションの仕事も多数。

Kosuke Kawamura

Oasis側(これは日本での担当ソニーミュージックということでしょうか)から河村さんにOasisのロゴリニューアルの依頼があり、その後今回の展覧会に至ったそうですが再結成を知らされていなかったというから驚きです。(「オアシス新バンドロゴ制作後に届いた“再結成”という吉報」河村康輔が語るラッキーな人生“熱量を持って思い描けば夢は形になる”11月1日から「リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展」開催 Smart webより)本当にご本人もロゴを加工してしまうことに「いいのかな?」という思いがあったと会場で流れるインタビュー映像でおっしゃっていました。


ここからは私の拙いレポートです。
まず、会場は神保町駅から裏路地に入って少し歩いたあたりにある小さなギャラリー。シンプルでどんな展覧会にも合いそうな、そして街の雰囲気になじんだ空間です。しかし会場40分後ほどに到着すると行列がはみ出ていて入場までは30分程度待ちました(グッズを並んで購入してから会場を閲覧する人がほとんどなので、その流れを崩さず混乱を避けるため入場規制していたためかと思われます)。待っている間にQRコードでグッズの価格表がチェックできるようスタッフの方が配慮してくれました。
グッズと販売用のアート作品が手前、奥に河村さんの展示作品とジルさんの写真、そしてプロジェクターでドキュメンタリーが流れています。ドキュメンタリー映像以外は撮影可能でした。

河村さんの作品は、紙焼きの写真をシュレッダーにかけたものを組み合わせていくという手法をとっているのですが、二枚の写真を組み合わせ一枚の作品にしたものは不思議なエネルギーのうねりのようなものを感じました。紙そのものの立体感とツヤがそういう効果を生み出しているのはもちろんですが、被写体が再構成されることによってまた息を吹き返すような感覚とでもいうのでしょうか。もともとの被写体が持つ存在感あってのものなのでしょうが、写真そのものやイラストに起こしたものでもなくあの手法が生み出す独特の感覚なのかなと思いました。

ジルさんの写真は、本人たちがリラックスしているものから緊張感のあるものまでさまざま。本人たちと親しく、距離が近い存在ではありながらピントを自在に調整してただ近くに踏み込むだけではない、被写体に対するリスペクトと親愛の情、そして好奇心が感じられるような作品です。展示にはありませんでしたがドキュメンタリー映像の中に彼女がインスタントカメラで撮影した裸で眠るリアムの写真があり、「今起きたら怒るかな?と撮影してみた」半分ワクワクのようないたずらっぽい表情で語っていました。ほんの一握りの「今だ!」という瞬間を見逃さない、天才的感覚ですね。

ジルさんとノエルが写真を観ながら語り合うドキュメンタリー映像には他にも愉快なエピソードが満載ですし、河村さんのアトリエのようすもじっくり撮影されていて非常に興味深いです。
グッズも私は我慢しましたがとてもすてきなTシャツやキーホルダーが展開されています。
六本木の展覧会も楽しみです!

秋らしいすてきなお花が迎えてくれる入り口

“Oasis Origin+Reconstruction展” に1件のフィードバックがあります
  1. […] 神保町のアート展覧会にて事前にもらっていたチラシで故郷マンチェスターの文化的背景を辿る…という記述がありそのあたりを楽しみにしていたのですが、一部あのレコード店の再現があったのと、UKの世相とバンドの変遷を辿った年表がそのあたりなんでしょうか?もう少し掘り下げてあるのかと思っていたのでそこだけは肩透かしでしたが、他の展示物が楽しかったのでそちらは自分で深堀りすることにします。 […]

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