大好きなバンドができたらそのルーツも知りたくなるもの。もともと、QUEENをはじめ大好きなミュージシャンが愛聴していると知って最近再び聴き始めて大好きになったThe Who。今回は彼らのルーツや彼らの周辺のミュージシャンとのかかわりを調べた記録を投稿します。


R&BとThe Who

とあるお店でかかっていた一枚のレコード。聴き覚えのある「Shout‼」のフレーズに、「The Whoがカバーした曲だよな?」と釘付けになりました。お店の方に尋ねると、「The Wanderers」という映画のサントラ盤とのこと。後ほどゆっくり調べることにして帰宅後じっくり調べてみると、1959年にアイズレー・ブラザーズというボーカルグループにより「Shout」という曲がまずリリースされて、後に一部アレンジを施した曲「Shout and Simmy」としてJames Brownが歌い、そのタイトルを冠してThe WhoがカバーしたものがUK版シングル「My Generation」B面に収録されたということでした。(Wikipedia英語版)((アルバムでは「My Generation」デラックス・エディション(2002年版)に収録))
その時のXの投稿です。

「My Generation」デラックス・エディションのライナーノーツをチェックすると、初期にカバーした曲はJames BrownをはじめとするR&Bナンバーが多かった(ロジャー・ダルトリーが特にJB好きだったそう)と記載されています。他にも以前投稿した「Heatwave」などのモータウンサウンドもカバーしていますね。
R&Bはアメリカから生まれた音楽ですが、それが海を渡ってイギリスへ渡り英国式のロックとしてどんどん磨かれていき、またアメリカに「ブリティッシュ・インヴェイジョン」として進出していった歴史は本当に興味深いです。当時のアメリカの「世界の文化は自分こそが作っている」感、そこに一矢報いてやるという感じのイギリス、という感じでしょうか?
こういう細かい情報は、ディスク購入時に「これはオリジナル(&メンバーの誰の作か)、これはカバー」と一応ちらっと見るだけのことも多く、今回のようにお店で聴いたりテレビで流れたりして改めて調べなおすことが多いですね。


多くの影響を与え合ったバンド

ロジャー・ダルトリーのR&B好きThe Whoにおけるメインのソングライターであるピート・タウンゼント、マネージャーを長く務めたキット・ランバートは音楽家の父を持ち、キース・ムーンはサーフミュージックが大好きだったりジョン・エントウィッスルも父母から楽器の手ほどきを受けていたりとそれぞれの音楽的背景もさまざま。
ほぼ同世代のThe Beatles、The Rolling Stonesともライバルという世間の扱いはありながらも交流がありお互い影響を受け合っていたようです。ということで、いつも写真埋め込み機能をお借りしているGettyImagesの写真検索などしてみました。

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↑Gettyimagesにて、The WhoとThe Rolling Stones、The Beatlesのメンバーが一緒にいる写真を検索してみました。ロックンロール・サーカスではジョン・レノンがオノ・ヨーコと一緒に出ていますね。2000年以降の写真は当時からのファンにはきっと味わい深いものがあるでしょう。ピートとミック・ジャガーにポール・マッカートニーが揃った写真なんて、初心者の私でも胸が熱くなるような感じです。

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↑こちらもGettyimages。QUEENはThe Whoの後輩世代です。ジョン・ディーコンがThe Whoフリークであったり、ジョン・エントウィッスルモデルの独特なベース(3枚目)を彼を通じて入手したりと交流があるのは知っていましたが、残念ながら一枚の写真に納まっているものが探せず。
1枚目は、ピートとブライアン・メイ。ブライアンのプロジェクト「スターフリート」に参加したセッションミュージシャン、フィル・チェン(ベーシスト)も一緒に写っています(ジョン・ディーコンのムック本に「気になるミュージシャン」として76年のインタビューでフィルの名前を挙げていたとの記載があります)。写真に写っているもう一人はビリー・ピークというギタリストでした。
日付とウェンブリーという場所から推定すると、おそらくQUEENのツアーを観に来た3人との記念撮影ではないでしょうか?
2枚目はステイタス・クオーというライブ・エイドにも出演していたバンドの1984年コンサート。ロジャー・テイラーと、ジョン・エントウィッスルが参加したようです。
4枚目はロジャー・ダルトリーとブライアン・メイが「ロイヤル・アルバート・ホールで行われた新しい壁画の除幕式」に招かれたという写真のようです。(元The Rolling Stonesビル・ワイマンも一緒に)同じ大英帝国勲章3等「コマンダー」(CBE)受勲のUKロックレジェンド同士通じるところがあるのでしょうか。


次の世代へも引き継がれたThe Who

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↑こちらもGetty。検索したところ、2000年と2002年のティーンエイジ・キャンサートラスト(若年層の癌患者を支援する団体)の画像が!どちらもロイヤル・アルバートホールで行われたそう。
YouTubeのおすすめにThe Whoと一緒に演奏するノエル・ギャラガーのサムネイルが出てきて、さらに「My Generation」のカバーもUPされていたのでOasis(というかノエル?)The Whoも好きなんだなぁと知りました。
The Whoは後の世代のパンク、ブリットポップバンドにも支持されているようです。
リンゴ・スターも2002年のライブを観にきていたようですね。

複数のバンドを好きになることで、この人は他のバンドにゲストで出ているなとかサポートが誰だとか別の視点で楽しむことができるようになって楽しい反面時間と頭の記憶容量が足りません…!
今後もこういうただ自分が知りたいことをブログにこつこつと記録&改訂していきますのでご興味がありましたら覗いてみてください。

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