念願のoasis再結成ライブin東京ドーム、諦めかけた時もありましたが無事参加することができました!久しぶりの更新、この最高の体験について投稿できることが嬉しくてたまらないです。すでにメディアやSNSでいかに素晴らしかったか多くの方が語っている通り、「現在進行形」のoasisを全身、全細胞に叩き込まれたライブでした。唸りまくる轟音と空間に満ちる伸びやかな兄弟の歌声、歓声。日本の観客へのリアムからの感謝の言葉。最高でした。再結成発表後からライブ終了二週間経った現在までの期待と余韻を含めて、自分にとって過去最大級のイベントとなったのは間違いありません。「直撃世代」ちょい下くらいなのに後追いで好きになった自分にとって、この一年半近い待機時間は本当にあっという間でした。デビュー当時から追いかけている方が16年待ったことに比べれば光の速さのようなものでしょう。情報が解禁されるごとに喜んだり戸惑ったりしながら、ついに2025年7月4日のツアー初日・カーディフ公演を早朝のYouTube配信で観た時の感激は忘れられません。兄弟二人が同じステージに!ボーンヘッドとゲムとアンディが共演!まさに「Is This The Real Life?」と心臓バクバクで見守った2時間あまりのライブ。それから早いもので4か月、どんどんバンドとしての一体感が増す様子を世界各地から届けられるライブの映像で楽しんでいました。海外遠征した方の感想を現地滞在エピソードも含めてわくわくしながら読んだり、国ごとの観客の雰囲気の違いを映像から感じ取ったり…(映像を観て毎回マネしていたので「whatever」イントロでつい「トゥットゥートゥットゥー♪」と歌ってしまったUKかぶれは私です)。
しかし、私はライブ間近までチケットのリセールや追加販売にはことごとく失敗していました。高額転売に憤りを感じていたし「チケット取れなくてもドームに行く」くらいの気持ちでいたのですが、今回参加できたのは全て譲ってくれた知人のおかげです。ライブ映像や写真はさんざん公式アカウントが素晴らしいショットを公開しているので、そちらをご覧いただくとして、この投稿では主に私視点の思い出話を綴っています。ライブと同時期に開催されていたoasisに関連する展覧会などについても少し触れていきます。半分日記半分記録みたいなもので読みにくいかと思いますがご興味のある方はどうぞ。
ライブ前日まで
神保町NewGallery(新作ポスター&94年oasis初来日映像)、ギャラリーかわまつ(ノエル直筆歌詞、当時の新聞記事展示、90年代に活躍したUK・USバンドの写真多数)、GALLERY2511(ローレンス・ワトソンさん撮影のUKロックミュージシャン写真展、在廊中だったドラマー、スティーブ・シドルニクさんに遭遇)、Club Heavy Sick(ジェームズ・フライさん写真展+DJイベント)を数日に分けて回る。写真家それぞれの感性と被写体の個性のぶつかり合いで生まれた作品が何十年も鮮やかに人の心を捉えることの凄み、携帯電話すら一人一台じゃなかった90年代の空気感に思いを馳せる。ギャラリーかわまつに置いてあった「MelodyMaker」紙の現物をめくらせてもらって感激。
公式グッズ販売サイトで保冷バッグやTシャツ、ステッカーを購入。
渋谷駅直結のミヤシタパークに設けられたoasisファンストア(10月後半から11月3日まで)でTシャツを買い、PUB Foreverと名づけられた臨時の飲食スペースに立ち寄り。コーラで酔う。スクラッチくじに当選すればアフターパーティーに参加できたそうだが残念ながらはずれ。
リアムのドキュメンタリー映画「リアム・ギャラガーinロックフィールド オアシス復活の序章」鑑賞、上映後音楽ライターの田中亮太さんトークショー参加。スタジオライブ、リアムのコロナ禍からネブワース単独公演に至るまでの心境インタビュー(リアムによるエリック・カントナものまね)や息子たちとの語らいなどを通して、再結成までの長い長い歩みの一部を追体験したような気分に。若者に今支持される理由はやはりソロ曲のカッコよさ、向上したプロ意識が前提にあり、リアルな復活劇によって欠点もあるが魅力にあふれた人物であることが改めて明らかになったからでは…という田中さんの意見に納得。リアムがやたらと昔の偉人や宗教のたとえ話を多用するのはなぜか質問してみたところ、UKでは文化を輸出資源として捉えているのでBBCラジオなど無償で触れられる公共的な文化資本がとても豊かであることを例にあげて、素養の違いではないかという回答をもらった。音楽も歴史も宗教も、かけられるお金関係なく身近に手に取りやすい存在としてある、ということかな?と解釈。
24日、ドローン発射情報をチェックするが、予定や体力に余裕がなく諦める。
25日のライブ1日目感想をあまりたくさん見すぎないようにし、軽い情報収集にとどめる。
当日
タワレコが運営するブースにてCDやDVD購入者への特典として配布されていたメモリアルチケットを入手すべく、12時頃ドームシティに到着するよう自宅を出発。しかし40~50人くらい手前で配布終了のアナウンスで泣く。雨具と防寒具と声枯れ対策の飴やタブレット、お手洗いの頻度を下げると話題の餅系菓子など忘れ物をしたくないあまり確認が慎重になりすぎて出発が大幅に遅れたのが敗因。

気持ちを切り替えてタワレコ渋谷のoasis特設コーナーで寄せ書きをする&初来日ライブ映像(NewGalleryで上映していた映像の短縮版)を観る&ミヤシタパーク再訪で気分を上げることに。タワレコoasisコーナーには日本の若者に加えてアジア圏の海外勢の若者までいたのが驚き。映像でトニーが映るたびに笑っていた男子、たしかに叩き方も独特だしカメラワーク変だけどそんなに笑ってやるなよと思いつつ渋谷を後にし、オープニングアクトのおとぼけビーバーに間に合うようドームシティに戻る。余裕があったので、ギャラガー兄弟と長嶋さんの「Our Giants Will Live Forever」看板が同時にカメラに収まる場所で記念撮影。高揚した気持ちで入場、開演までの曲をShazamで検索するなど。おとぼけビーバーの開演前は1990~2020年代ダンス系、oasis開演前は1960~70年ロックが流れる。THE WHOで一段とテンションUP。
おとぼけビーバーは凄い破壊力で開演前の気分がさらに高揚、4人だけでステージを所狭しと暴れまわり、まるでライブハウスみたいな臨場感ですでに汗をかく。
oasisの登場からは撮影よりも自分の目と耳でとにかくライブを浴びる/ポズナン/MC必死で聞く/歌う/巨大ビジョンじゃなく実際の姿を見るために目を凝らす、などしていたらあっという間。三塁側1階席でゲムとアンディはほぼ柱の陰だったのが残念だけど、しっかりノエルとリアムが「居る」というのが感じられる席だった。印象的だったのは、ノエルがギターをこれまで映像で観ていたライブよりもよりウワンウワン余韻を長く鳴らし、声もより長くふくよかに伸びていたように感じたこと。リアムももちろん絶好調。闘病で離脱したボーンヘッドの代役で参加したマイク・ムーアも馴染んでいて、変わらずバンド全体の調和が気持ち良かった。MCはBeautiful Peopleとかcongratulation、Fu××ing Bollocks Manくらいであとはほとんど聞き取れなかったけど、今このステージを楽しんでいて観客の反応を喜んでいる、くらいはなんとなくくみ取ることができた。「Supersonic」で珍しくミスる兄、それを茶化す弟というステージ上の掛け合いがおそらくツアーで初めて交わされたのも貴重だった。
何度もリアムから発せられる「Arigato!」の言葉、会場全体が一体となった「Cigarettes~」でのポズナン。ノエルに届け!と力を込めた「Half The World Away」の手拍子。本当に目の前にバンドが居て、彼らが鳴らす音が私の身体に届いていて、私が発した声やポズナンで揺らしたドームの揺らぎがバンドを包む熱狂の一部になっていると思うと何度も感情が昂って涙が込み上げた。東京ドームだからラストの花火はないけれど、そんなのは何も気にならなかった。いつまでも耳に残響が聴こえてきて、つい駅まで小さく歌いながら歩き、帰りの電車内ではうっかり歌わないように気を付けていた。
ライブ後
NHKクローズアップ現代でオアシス特集をしみじみ観る。ライブ前にはおはよう日本でも特集があり、ジルさんのインタビューが放送したものよりいっぱいありそうな予感がするので後日改めて別番組があるのではないかと期待。
ノエルの歌詞の普遍性について、短いけど音声インタビューが流れたのが最高にうれしい。
気持ちがおさまらず、用事にかこつけてリアムの「ネブワース’22」を渋谷のヒューマントラストシネマで鑑賞することにし、その前後にミヤシタパーク再々訪。発声可能轟音上映、本気の轟音でライブの記憶が薄れないうちにもう一度リアムの声を耳にぎっちり焼き付けることができてまた少し涙。轟音でバレなさそうなので少しだけ歌ってみる。「ロックフィールド」の後に観たので伏線回収的な部分もあるしこれがあの再結成ライブにつながっている…と思うと、リアムのパフォーマンスも観客の熱狂も壮大なドラマの一部としてなおさら感慨深く見える。
せっかく渋谷に行ったのでノエルが彼女と立ち寄ったらしいリーバイス原宿近辺も徘徊して同じ空気を味わおうと試みる。
Xでフォローしているマニオさん(いつもレアなグッズやレコード紹介楽しいですありがとうございます)主催のアフターパーティーを知って、DJイベントというものに初参加するため渋谷へ。今度こそ本当にさよならということでミヤシタパーク再々々訪。人見知りなのにライブの興奮やら実生活の出来事でいろいろ気分が乱高下していたため歌いまくりお隣に座った方に話しかけるなどする。Be Here Now期中心の前座→幻の妄想東京DAY3という爆音タイム、4時間ぶっ通しで滞在したかったけど途中帰宅。
オーストラリア公演に日本からはるばる参加した方のSNS投稿や現地で撮影されたYouTube映像を観ては現実に戻りたくない気持ちをなだめる。
…まとまりのない文の羅列になってしまいましたが、私の10月後半~11月初旬はこうして嵐のように過ぎていきました。まだ現実にもどりたくなくてウダウダしていますが、同じ思いの方々が日本各地でそれぞれの日々を送っていること、そして今後あるかもしれない追加ツアーや新曲発表のサプライズを励みに、残りの2025年を生きていきます…。あと二ヵ月、体力と財布と予定と相談して参加できそうなイベントやライブにはぜひ足を運びたいです!