今月1日から六本木ミュージアムにて開催中のOasis特別展、先日行ってまいりました。
(他にも映画館で「ネブワース1996」も観たばかりで、書かねばならないことが渋滞中)
このイベントはデビューアルバム発売から30年&再結成発表という記念すべきこの年に、当時の貴重な資料を基にこれまでのバンドの歴史を振り返ろうというもの。初期からのファンはもちろん私のような新規リスナーや若い世代も巻き込んで、来年以降の活動への期待がさらに高まるお祭り的な盛り上がりです。
ギャラガー兄弟直筆の歌詞メモ、受賞トロフィーやプラチナ・ディスク、当時の雑誌やポスターにグッズ、そしてノエルのギターとリアムのタンバリンの展示も観られるという盛りだくさんな内容。映像作品を除けばほぼ展示物の写真撮影OK、ライブ&MV&アルバムジャケットのなりきり撮影コーナーなどもありSNS上でも膨大な数の楽しそうな写真が溢れています。他の人の写真を観るだけでも楽しいですね。
私が撮影した写真を一部掲載します。
展示物で最も感激したのは、人の目を引き付け心に強い印象を残すグラフィックデザイン作品の数々でした。全作品のジャケット、リリースやライブの告知ポスター、そして何よりバンドのロゴ。
バンドの中心的存在であったノエルが、特に結成当初から広告ビジュアル面に関しては相当こだわりを持っていたようです。30年経った今でも、作品がそのままアイコンとして認識され続けているんですからその考えが正しかったという何よりの証明ですね。
一番有名なロゴは初期のこちら、使用フォントはHelvetica Oblique(斜体)。
そのほか気になった展示物は、肉筆による記録です。
直筆歌詞メモの裏映りとラクガキ。そして楽器ケースの汚れ、傷、またもラクガキ。
リアム作の「LITTLE JAMES」、右側のページはくっきり筆圧を感じられる跡がついています。「Don’t Look~」とケースのラクガキはおそらく作者&ギターの持ち主であるノエル筆だと思いますが、実際にこの世界に生きていて自分と同じようにペンと紙で曲たちとラクガキを生み出したんだな~と当たり前のことをしみじみ感じます。来日時に六本木プリンスホテル(現存せず)の便せんで書いた「(It’s Good) To Be Free」の歌詞の展示も。意外とマメに保管してるものですね!…と思ったら、クルーの方がノエルが捨てたものを拾って保管していたというエピソードも(こちらのコラムもとても面白いです)。
そして細かいですが初来日の際のスケジュール表(来日公演を主催した会社により作られた表を白黒コピーしたもの)はまるで修学旅行のしおりのようで、きっとこの予定通りにいかなかったことがいっぱいあるんだろうな~と想像がふくらみ非常に個人的興奮ポイントでした。こちらの↑のコラムに紹介されていましたが、やっぱりなかなか部外者が見ることがないものだそうですので見られて良かったです。
¥5,500でキャパ1,000人以下の会場でOasisが観られた時代があったんだなあ…。
神保町のアート展覧会にて事前にもらっていたチラシで故郷マンチェスターの文化的背景を辿る…という記述がありそのあたりを楽しみにしていたのですが、一部あのレコード店の再現があったのと、UKの世相とバンドの変遷を辿った年表がそのあたりなんでしょうか?もう少し掘り下げてあるのかと思っていたのでそこだけは肩透かしでしたが、他の展示物が楽しかったのでそちらは自分で深堀りすることにします。
最後に映像作品について。撮影不可のため、自分の記憶に頼ることになるので不正確なのですがノエルとリアムのインタビュー映像×2(リアムの曲作りに対するノエルの見解)、インタビュー映像+アコースティックライブ映像×1(2006年来日時ファンからの質問に別撮りで兄弟が答えたもの/ノエル弾き語りによる「Don’t Go Away」。2006年ベスト盤プロモーションのためゲムと2人で来日した際動画配信したものだそう)がありました。こちらも全て面白くて二周くらいしたかったのですが、混雑してるし係員の方から立ち止まらないよう呼びかけられていたので一周で我慢です。一曲だけライブ映像が楽しめるシアターコーナーも臨場感たっぷりです。
最後にギターコレクションコーナーの写真です!詳しくなくても、楽器自体の美しさとボディの傷の生々しさに惹かれて長時間まじまじと眺めてしまいました。
これから行かれる方は、入場時に無料のアプリをダウンロードして展示を見ながら曲を聴けるサービスがあったりグッズの在庫をチェックできるそうなのでWebの事前チェック必須です。私ははがき、キーホルダー、エコバッグ、中身が隠されたくじ引き方式の缶バッジとシールを購入しました。
グッズを買わない場合でも、来場者用のお持ち帰りプレイリストが印刷されたカードがあるのでそれだけでも記念になりますね。
なりきり写真撮影もしっかり体験し(スタッフの方が撮影してくれます)、充実した体験となりました。残りの会期中もきっとまだにぎわうことでしょう。まだの方はぜひ!
リヴ・フォーエヴァー: Oasis 30周年特別展
11/1(金)~11/23(土)
六本木ミュージアム 東京都港区六本木5-6-20
東京メトロ六本木駅より徒歩7分/ 麻布十番駅より徒歩10分
10~18時(会期中無休)