実質的解散ライブ「メカラ ウロコ・8」消えちゃう前のろうそくの炎みたいに眩く

8月になったのであちこちでCDや映像作品の掘り出し物を探しに出かけていたら出会ってしまったのです。THE YELLOW MONKEY活動休止前のラスト・フルライブを収めた「メカラ ウロコ・8」に。
彼らの活動休止~解散~再始動について情報を集めていると、どの映像作品がバンドにとってどういった位置付けなのか?ファンや評論家からどういう評価をされているのか?ということが映像そのものを見る前に目に入ってきます。フラットな目線で観たかったけれどもそこは知りたい情報と引き換えだからしょうがないですね。
もともと、最新ヒットシングルではなく初期の曲を多く演奏するというのが「メカラ ウロコ」のコンセプトだったそうなんですがやっぱり活動休止が決まった影響が大きいのか、このライブはアルバム「8」からの曲を中心としたセットリストになっているのだそうです。詳しい情報、セットリストはこちら(Wikipedia)

前置きが長くなりましたが、実際観た感想は「四人の輝きが眩すぎて胸が苦しくなる」というものでした。

好きな曲が次々と繰り出されステージ演出も四人のパフォーマンスもフルスロットルで怒涛の展開。明るいけど切ない「カナリヤ」から「ROCK STAR」がはじまったあたりから、込み上げるものを抑えきれなくなりました。

メンバー紹介など、和む場面(三国さんいじりとか!)もありましたがベースには緊張感が絶えずあるような印象でした。

これが終わったら彼らを見る機会はなくなってしまう、という切羽詰まった表情の方も客席にちらほら。この後本当に彼らが戻ってくると知っているのに、2024年の私も同じような顔をして祈るみたいに手を組んでしまいました。

この時本当に吉井さんは再結成のことがはっきり見えているみたいに確信を持って「僕らが戻ってくる時には」というような言葉を残しているように思えるんです。だからこそ、休止から解散に至った時により深く絶望したファンがいっぱいいたのかもしれないな、とも。

長年のファンの方の中にはなかなかこのライブ映像が辛くて観られない、という方もいるみたいですがそれも納得という気がします。ヘヴィな作品ですが本当に素晴らしかったです。四人の姿には古さが全く感じられないのにも驚きです。豪華写真集付きなのでこちらも後日また感想まとめたいです。

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