難儀やな
読み方:なんぎやな
主に、関西弁で他人の体験に同情、共感するなどした場合に「大変だねえ」という意味で用いられる表現。「難儀」自体には「苦労、困難、面倒」といった意味がある。また、自分自身が厄介な状況に陥った時に、「参ったな」という意味で用いられたり、迷惑をかける人を咎めるために用いられたりすることもある。
「難儀やな(なんぎやな)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
The Whoの曲の歌詞やライナーノーツ、ネット記事を読んでいると、ピート・タウンゼントって悩み多き人だったんだなぁとしみじみ思います。関西出身でもないのに、「難儀やなぁ」という表現をつい当てはめたくなるというか…。
次々ヒットを生み出す苦しみやクリエイターとして消費されすり減っていくこと、など音楽制作についての悩み。
さらに人間関係では少年期は家庭内で悩み、デビュー後はプロデューサーとアルバムの権利問題で揉め、ロジャーとのバンド内のパワーバランスで揉め(最近もニュースサイトで意見の相違とやらを見たばかりのような…?)、マネージャーと揉め、などなどきりがありません。キース・ムーンとジョン・エントウィッスルの死も言うまでもなく彼を打ちのめしたでしょう。でも、自身の悩みや苦しみをエンターテインメントに次々と昇華させてきたというのもまた事実。79歳になってもまだまだ第一線で活動継続中でエネルギッシュですね。作詞・作曲・演奏にとどまらず、ミュージカルや映画製作に携わったり小説家としての一面もあるとは!表現することに対する渇望がすごいです。
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自分の外見にもコンプレックスがあるらしく、インタビューなどでも「自分たちはTHE Beatlesとは違ってルックスが良くないから〜」とコメントしていたりするピート。私は彼の顔もスタイルもめちゃくちゃカッコいいと思うんだけどなぁ…大きな鼻も綺麗な瞳も長い手足も。
今入手できているのは初期~中期のアルバムなのでどうしても偏りますが、彼の曲で私が個人的に好きなのは、「Getting In Tune」「Dreaming From The Waist」です。苦悩があっても、それを時に客観的に眺めながら自分を皮肉ったりしながらも人生が進んでいくというようなしなやかさ、力強さを感じます。悩み苦しむ時間と共に長く過ごした人ならきっと彼の曲が好きになるはず。